購入後、2年数ヶ月を経て、バリバリの最新ノートは、外観もくたびれてきたし、パフォーマンスの低下も目立ってきた。せめて、OSでもアップデートして気分を一新し、願わくば、パフォーマンスの若干の向上を図りたい。簡単に済むはずのアップデート作業は予想外の事態に大苦戦。徹夜をするはめになったが、何とか復旧し、思わぬ効果も得られたが、愛用のMicrosoftFAXを失うはめになる。その顛末記を紹介しよう
2000/2/12:シャットダウン処理の途中で固まる問題を修正するアップデートをあてる→解決か?
1999/11/28:赤外線通信(対200LX)がNGになっていることに気付く、MicrosoftFAX復活の後遺症か?
※やむなく、デジカメ用のSmartMedia+PCMCIAカードでPC-200LX間のデータ交換を実現している。
1999/11/05:簡単な方法でMicrosoftFAXを復活させることに成功
1999/10/16:Windows95(OSR2.5)→Windows98SEへのアップデート作業を開始
1.ターゲット機種
PanasonicのLet's note(AL-N2T515J5)。主なスペックは、MMX-Pentium(150MHz)、32MBメモリ、1.6GB-HDD(圧縮ドライブ使用)、Windows95である。周辺機器は、XJACKの10BASE-T(XJ10BT)、Fax/Modem(XJ3144)、NTTパルディオのPIAFSアダプタ(DC-1S)、PanasonicのCD/PDドライブ(LF-1500J)、デジカメDSC-X100からのデータ取りこみ用のSmartMediaアダプタ、プリンタはCanonのBJC-400Jである。赤外線検地方式のトラックボールは優れもの。しかし、2年間の酷使により、塗装もはげてきた。
2.事前準備でトラブル
let's noteのホームページからWindows98アップグレードキットというソフトをDownloadする。これをあててから、Update版のWindows98をインストールすることになっている。制限事項やアップデートの条件などあるのだが、軽く判断してOKを出す。自分の機種では、Second Editionは未検証ということだったが、気にせず、Second Editionを買う。Updateに必要な空き容量が不足していたので、データファイルを中心にLAN接続のGateway機に移動して空きを作るとともに、当面使わないプログラムなども削除する。しかし、再起動すると立ち上がらない。プログラムを削除した際に何か重要なファイルまで消えてしまった(消したのでは無い)ようだ。起動ディスクを使って立ちあげても、C:ドライブのファイルは全く見えず。圧縮ドライブを使用していたのだが、DoubleSpaceのドライバが無いようなエラーメッセージが出ていたので、何も見えないようだ。データファイルはGateway機に移してあったものの、膨大なメールのバックアップを取れていない・・これは痛い。
3.W95の再インストール
立ち上がらないことにはどうにもならないので、メールのデータは諦めて、W95を再インストールすることにした。バックアップのFDは30枚強作成してあった。その他、ドライバ、ユーティリティ、PD/CDドライバ、PHSドライバなどもある。しかし、使用するのははじめてだ。バックアップしていたFDは問題なく使えるのだろうか?インストールには、W95のライセンスコードも必要だ。あわてて、探す。設定方法など記載したAL-2の添付マニュアルも見つかる。
FDでのインストールはかったるい。指示どおりメディアを入れつづける。数枚目で、圧縮ドライブのファイル修復がかかる。ファイル自体は消えてはいないようだ・・。画面はVGA、オーディオは使えないのは良いとして、PCMCIAのドライバが全滅状態である。相当にやばい。データをバックアップしていたGatewayをアクセスしようにも、LANが使えなければどうしようもない(FDではどうしようもない)。W98SEを導入するために必要なCDも使えない。事前にあてねばならない、ToolKitもGateway機から取りこめない。落ち着いて、AL-N2のマニュアルをよく見てみると、PCMCIAカードを認識させるための手順が書いてあり、その通りやったら、両方とも認識させることができた。マニュアルが無ければ、永遠に解決しない内容だった。その後、圧縮を選択して追加し、導入後開いて、マウントを選択すると(従来のC:とH:の関係でマウントできれば最高)、既にC:ドライブがW95のインストールにより非圧縮状態で存在していたため、C:以降のドライブレターを割り振った状態でマウントされた。消失したと諦めたファイルも見つかる。しかし、ドライブレターが変わったことによりアプリケーション関係は全滅だ。一応、GatewayにWindowsやProgram filesの内容もコピーしてC:に呼び戻してみたが(勿論、こんなことで復活するはずはない)、やはり正常には起動できないので、アプリケーションは諦める。せめて、OutlokkExpressの送受信メッセージだけ救いたいので、メールデータをGatewayにBackupする。
AL-N2マニュアルに従い、ビデオ、オーディーオ、ハードディスクのドライバを導入する。やっと、初期状態のAL-N2らしくなる。BIOSは既に、指定のバージョンまでアップデートしておいた(バッテリー残量表示不具合の際に、1.20-L11にしてある)ので、ToolKitをあてるだけで、W98SE導入の準備が整うはずだ。Gateway機からUpdateKitを取りこみ、あてることにする。手順書によれば、L:\type2\wdir98.bat L: (L:の部分はCD-ROMドライブ名を指示せよ)とのこと。CD-ROMで提供されたケースを前提にしている。自分は、downloadしたファイルをC:ドライブにtype2以下をコピーし、C:\type2\wdir98.bat D: (D:の部分はCD-ROMドライブ名)を指定するが、はじかれる。そこで、wdir98.batの内容を開いて見ると、D:直下のVersion.cdファイルをチェックしているのではないか、そこで、W98upフォルダ下に大元からコピーし直し、C:\w98up\type2\wdir98.bat D:としたところ、正常に処理された。この手順書の説明は不親切である。はまりやすい。
手順書にしたがい、BIOSの設定画面に入り、デフォルト設定に戻し、保存し、立ち上げる。W98SE Update CD入れて、setupを起動。後は、指示どおりに導入。問題があった時に備え、W95の環境を保存するをそのまま選択。110MBほど消費するらしい。後で、消さなくては。IEとOutputExpressは最初から導入される。
4.アプリ他の環境を復旧
ネットワークの設定を行う。TCP/IP→10BaseTの設定で、IPアドレス、ゲートウェイ、DNSサーバの設定を加え(1台のPCを、もちあるき、自宅と会社で使用するために、これらの設定が必要となるのだ)、IEの接続のLAN設定は、自動的に接続環境を検出するにチェックを入れてみた(妥当性は?)。IE起動、Exciteの画面が開けた。これで、インターネットへのアクセスはOKだ。IEからメールを読むを選択。アカウントを聞いてくるので、既存のを使うにして、設定を行い、送受信をしたところ、届いていたメッセ-ジを受信することができた。Internet Mail and NewsフォルダをBackupしたGateway機からW98SEの方にコピー後、インポートを選択し、このフォルダを指定したところ、従来分のメッセージが全てインポートできた。後で考えれば、Backupした場所のフォルダを指定すれば、コピーしなくても良かったのだと気付く。どんな入り方をしているのだろうか?見たところ、重複している気配はない。また、アドレス帳は、BackupしていたWindowsフォルダ下の、Application Data\Microsoft\Address Book下にあったものをインポートすることができた。完璧。やっと、インターネット環境が、全面的に復旧した。ダイヤルアクセスなどは、後で設定することにしよう。
Panasonicのアップデート手順書を良く見ると、W95インストール時と同様に、W98へのアップデート後も各種ドライバの更新作業が必要と書いてあったので、それを行う。PCMCIAカードは、CardBusに設定するようになっていたが、CD-ROMとか見えなくなったので、PCICモードに戻す。ビデオ、オーディオ、電源管理などの設定を順次行う。気のせいか、LANカード入れてケーブルを外しておくと、Windowsの終了で電源が切れないような現象が何回かあるものの、気にしないで強制終了する。PDも、問題なくアクセスできる。PHSのカードを入れてみたところ、認識された。OCNの数カ所のダイヤルアクセスの設定を行う。動作確認OK。当初、接続できなかったのは、大元のモデムの設定が、パルスモードになっていたためのようで、トーンに変更で正常に動作する。
クリーンアップを選択すると、w98のアンインストールという項目がある。これが、w95のバックアップデータだ。50MB超あったが、これを削除した。現在の空き容量は、687MB(非圧縮状態)。Gateway機から、当面必要な各種ファイル(Word、EXCEL、PPT、TXT、一太郎、JPEG、インターネットなど)を全てマイドキュメントに取りこむ。PanasonicのToolKit残骸などをクリーンアップして、現時点の空き容量は、約380MBである。PCMCIAカード関係では、フラッシュメモリの認識も済み、残すは、モデム/FAXカードのみとなるが、後回しにする(これが後ほど、墓穴を掘ることになる)。タスクバーに赤外線のモニタ出て入たが使用不可となっていた。メニューに使用可能にするというチェックボックスがあったのでこれをチェックしたところ、動作可能状態となり、200LXと赤外線通信をしたところ、正常に動作する。
社内LANへの接続環境の設定は問題なくでき、E-Mailへのアカウント作成もOK。ところが、UNIXサーバ(Samba搭載)とNT Server(プリンタサーバになっている)が全く見えない。時間の経過とともに解決?(簡単に書いたが、見えるものが見えないと結構あつい)。但し、Sambaとはパスワード入力の時点ではじかれる。98のパスワード暗号化に対応してないようだ。Samba側での対処方法もあるのだが、他の人への影響を恐れ、レジストリを書換えプレーンテキストのパスワードに対応するようにW98側を変更。アクセス可能となる。それにしても、こうした情報をWebで検索し解決方法が得られるとは、素晴らしい(感謝、感謝)。次は、ネットワークプリンタの登録だが、LAN経由で見えたプリンタを登録しようとすると、途中からW98 Update CD-ROMを要求してくる。自分のPCは、PCMCIA(Type*)のスロットが上下で2枚分あるが、LANカードとCD-ROM用のSCSIカードは同時にさせても、両方のケーブル接続は不可能な構造。結局、CD-ROM接続を優先し、ネットワークプリンタ名は覚えておいた名前を手打ちすることで、ドライバを導入し、次にLAN接続状態にしてから、オンラインすることでOKとなる。
NiftyManagerの方は、5.0を導入した際のフォルダを戻しておいたので、そこに再度インストールを行うが、何かの手違いで、ユーザ情報だけとんでしまう(GOリストやキャビネット内容は残っているのだが?)。本来のパスワードを、ある時に変更したことは覚えているが(使用文字種や必要種別などで従来のパスワードが認められなくなり)、どうしても思い出せず、接続できない。やむなく、Niftyのパスワード関係のフリーダイヤルに電話をし(これが、なかなか繋がらない)、本人確認の上、自宅に新パスワードを送ってもらうことにする。
5.その後
ディスクの空きは残り少ないものの、何とか実用環境を構築することができた。電源管理関係で、AC電源接続時でも時間経過で、いろいろ設定されていたが、一旦画面が消えたあとは、カーソル表示をはじめ表示が崩れる現象が起きたため、AC接続時は、何もしないことにした。終了で電源を切るを選択した後、先に進まないことがあったが、何とかクリア。Canonから、BJC-400J対応の最新ドライバ(10/7公開)をdownloadしてインストール。FAT32へのコンバートを実施してみる。作業用空きエリアが必要との情報もあり、Gateway機を、また利用して空きを作り実行。一部のパソコンでは休止状態にできなくなる不具合もあるということだが、無視して行った。結果的には、130MB程度しかなかった空きが、450MB超位まで増加し、まずまずの成果であった。
気になる点としては、Excelのセルを選択してメニューバーの塗りつぶしを選択すると不正処理で落ちることがある。OutlookExpressのフォルダのコンパクト処理に物凄く時間を要する。画面が休止状態になった場合、復帰後、カーソル表示が乱れることある。などあるが、まあ、よしとしよう。NIFTYから届いたパスワードを設定することで、NIFTY環境も復旧。
最大の落とし穴。Windows95では重宝していた、MicrosoftFAXが無くなっている。どこを見ても、そのようなものは無いし、インストールの選択肢も出てこない。インターネットで調べてみると、富士通のホームページのどこかに、以下の記述を見つける。「Windows98にはMicrosoft FAXが添付されていません。そのため、Windows98を新規インストールしたり、Microsoft FAXが入っていないWindows95の環境をWindows98にアップグレードした場合は、FAX機能が使用できません。Windows98でFAX機能を使いたい場合や、Microsoft FAXを使用するアプリケーションをWindows98で使用する場合は、Windows95でMicrosoft FAXをインストールしてからWindows98へアップグレードしてください。」。Windows95では、MicrosoftFAXを使用しており、W98SEにはUpdateしたにもかかわらず、予想外のW95再インストールを行うはめになり、その際に、FAXを導入しなかったため、MicrosoftFAXを失ってしまった。今から、復旧できる方法をご存知の方がいたら、是非、教えて欲しい。
98SEにUpdateしてから、気になっている現象がある。Windowsの終了で電源を切るを選択した場合に固まることが多いのだ。再起動やスタンバイへの移行では余り問題が無いことから、ソフト的な不具合を疑っていた。2000/2/12の朝、気まぐれで、MSのWindows updateのページにアクセスしたところ、Second edtionのシャットダウン問題を解決するアップデート(520KB)があることが判明。早速、あててみた。これで解決かな?思い当たる方は、早速、下記URLにアクセスし、製品更新をクリックしてみよう。自分のマシンに該当するアップデートがリストアップされます。
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